第1回 丹波国際映画祭

開催日時:
2023年11月3日(金)~16日(日)

会場:
ヱビスシネマ。[11月3日(金)〜16日(木)]
やまなみホール[11月10日(金)〜12日(日)]
春日文化ホール[11月10日(金)〜12日(日)]

主催:
丹波国際映画祭実行委員会

後援:
日本映画監督協会 丹波市 丹波県民局 他

鑑賞料:
当日券、一般 2,000円
高校生以下、シニア、手帳割引 1,200円
前売り6作品回数券、一般 10,000円
高校生以下、シニア、手帳割引 5,500円

*グランプリへの投票は投票券付き前売り券のみとなります。
*ネット購入先:dacapo ネットショップ https://dacapo.thebase.in

実行委員長あいさつ

ようこそ「丹波国際映画祭」へ!この会場へ至る道程の丹波市の美しい田園風景はいかがだったでしょうか。山々が色づくこの季節を開催時期に選ばせて頂いたのも、映画祭のプロローグとして、ご来場の皆様の目に心にお楽しみ頂くための趣向と考えております。

さて、神戸出身の私が久々に丹波市を訪れたのは2016年でした。私が小学生だった1970年当時、日々コンクリートジャングルの中で生活していた阪神間の子どもたちは、必ず学校単位で「丹波少年自然の家」等で宿泊体験を行い、豊かな自然を満喫できる貴重な聖地になっていました。セミ取りはもちろん、カブトムシやクワガタムシ等の昆虫採集、サワガニや川魚を捕まえる川遊び、夜にはキャンプファイヤー等、様々な自然体験ができる夢の桃源郷でした。その体験は、今も素敵な想い出として多くの人々の心のアルバムの中で輝いていることと思います。

そんな1970年代以前まで、丹波市内には実に10軒もの映画館がありました。現在映画館が10軒以下しかない都道府県は33もあります。丹波市がいかに人気の映画の街であったかを示す驚くべき数字です。兵庫県は日本の映画発祥の地として知られていますが、その中でも全国に誇る映画の街としての資質を持つ場所と確信しています。ところが、その70年以降、丹波市では映画館が全て閉館し、街の過疎化が進んでいました。2016年久々にこの地を訪れた私は「映画の街復活」、「映画による街興し」を夢見てプロジェクトをスタートさせました。

映画撮影スタジオの開設(青垣スタジオ2017年)、メイドイン丹波映画の制作(恐竜の詩2018年、銀幕の詩2023年)映画館の開館(ヱビスシネマ。2021)、と順を踏み、いよいよ2023年、丹波国際映画祭が開催できること、ご協力ご支援いただいた皆様には、本当に感謝に絶えません。

自然を愛し映画を愛する人々が暮らす風光明媚な街。そこで開催される映画祭ゆえ、「人」と「自然」をテーマとし、作品を広く国内外、世界中より集めさせて頂きました。そして、より皆様に映画祭をお楽しみ頂けますように、「ゴールデンメープル賞」(金の紅葉賞)と名付けたグランプリは、実際に映画を御覧頂いた皆様の直接投票で決めるという、世界で稀有な、最も公平で公正な方法とさせて頂きました。名監督、名俳優の作品だけでなく、無名の作品、無名の俳優の作品が受賞する可能性を同一線上にお並べましたのも、観客の皆さんお一人一人の自由なご感想を反映したいという想いからです。ぜひ忖度なしに、ご自身の感性でご投票ください。皆様が存分に映画祭をお楽しみ頂き、審査員の一人としてご参加頂けるけることをお楽しみ頂きたいと思っています。

そして、どうぞお帰り道でも色づく野山の景色を楽しみ、実り豊かな丹波市の秋の農作物をお土産にお買い求めください。丹波国際映画祭と、この季節この地を訪れる旅が、皆様にとって楽しみな習慣、恒例の「秋のシネマ旅」となりますことを心から願っております。