1.一緒に有機農業を勉強してみませんか
有機農業は、生物の多様性、生物循環及び土壌の生物活性等、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理システムです。オーガニック食品とは、有機JASマークのついた商品だけがそう呼ばれます。つまり、オーガニックの価値は安全安心だけではないのです。オーガニックは生態系を破壊しない、持続可能な農業なのです。
農林水産省のホームページによると、有機食品の市場規模は、8年間で42%増加しています。新規参入者でみると、約3割が有機農業に取り組んでいます。また、有機農業を実践する田畑では、生物多様性保全効果が高いという調査結果がえられました。
この度、市ノ貝集落営農組合とファーム市ノ貝(いずれも丹波市市島町)が世話役となり、下記の勉強会を計画しました。定年退職後に農業を始めてみようと思っている人、大学生等将来有機農業を考えている人、その他すでに農業をしているが有機農業にも挑戦したいと考えている人、SDGsに関心がある人、私たちと一緒に勉強しませんか。多数の皆さんのご参加をお待ちしています。

2.講師紹介
橋本慎司氏は、1988年に兵庫県旧氷上郡市島町(現丹波市市島町)で就農し、丹波市有機農業研究会等でのご活動の他、西日本アグリエコロジー協会代表、IFOAM(国際有機農業運動連盟)アジア(hppt://asia.ifoam.bio/)の監事等もされています。現在は約1haの農場で40~50品目ほどの野菜栽培と、鶏の平飼いによる有畜複合の有機農業を行っています。「食品公害を追求し安全な食べ物を求める会」(市島町の有機農家と神戸市の消費者グループ)(http://motomerukai.com/)他多数の講演会をされています。橋本氏は、有機野菜等を「食品公害を追放し安全な食べ物を求める会」、「コウープ自然派」などにも出荷されています。

3.講演内容(予定)
1回目:地球温暖化問題と有機農業
2回目:環境を破壊する近代化農業と世界に広がる有機農業
3回目:批判される近代畜産とアニマルウェルフェアー /有機畜産
4回目:食品の安全性を考える。遺伝子組み換え食品、グリホサート、ネオニコチ
ノニド農薬、放射能
5回目:丹波の有機農業の歴史と現状を知る (橋本農園を見学)